捻挫の治し方は？足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ

捻挫になる主な原因とは？

皆さんは関節をひねって捻挫をした経験はありますか？
捻挫とは、骨同士をつないでいる関節部分の損傷を指します。
関節は靭帯や軟骨、腱などで構成されており、捻挫によってそれらの軟部組織が損傷します。
捻挫の原因は、関節部分に必要以上に負荷がかかることです。
関節の可動域には上限があり、それを超過するほどの外部からの圧によって組織が損傷を受けてしまいます。
運動中などは素早い動作で関節運動が行われるため、特にねじれなどのリスクが高まります。
捻挫は急に起こるケガと認識されている方が多いと思いますが、実際は日々の蓄積された負荷によって下地が作られていることから発症を招いている場合が多いため、十分にご注意ください。

捻挫と靭帯損傷は同じ？
違いはある？

捻挫と靭帯損傷は、広い意味では同じケガとして扱われますが、どこを痛めているかによって違いがあります。
関節は軟骨や腱、靭帯などの組織で構成されています。
捻挫は関節全体に外力が加わることで、組織が損傷を受けてケガに至ります。
しかし、靭帯損傷は関節を構成する他の組織には損傷がみられず、外力により靭帯だけが損傷している状態を指します。
捻挫をすると靭帯損傷をともなうことが多いため、靭帯という名称はよく耳にすると思いますが、靭帯は関節の安定性に重要な役割を果たしている組織で、一度損傷すると組織が脆くなって再発しやすいです。
捻挫も靭帯損傷も放置するととても危険なケガであるため、早めに適切な処置をしましょう。

捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方

捻挫とは関節をひねり、挫くことです。
骨と骨を繋ぐ関節周囲や靱帯を損傷し、痛み、腫れ、熱感などの炎症を引き起こします。
捻挫をした際の施術方法は、どの部位であっても基本は同じです。
受傷部位では著しい炎症がみられることが多いので、まずは安静を保ち冷却に努めます。
氷のうをつくって患部に当て、10～20分ほど冷やしましょう。
冷却を怠ると、腫れがどんどん広がって捻挫の症状改善も遅くなってしまいます。
腫脹は炎症反応の代表的な症状です。
収縮した血管が患部に熱を生み出しすため、冷やすことで症状を抑制し、痛みが強くならないように固定する必要があります。
サポーターやテーピングなどを活用して患部をしっかり固定しましょう。

捻挫の部位ごとの応急処置
（足首、手首など）

足首や手首はもっとも捻挫をしやすい部位です。
基本となる応急処置は、Rest（安静）、Icing（冷却）、Compression（圧迫）、Elevation（挙上）を行う、「RICE処置」です。
捻挫を起こしたら、まずは安静にして冷却を行い、炎症を抑えてください。
そして、痛みや腫脹の程度、内出血の有無を確認して、包帯やテープで患部を圧迫・固定し、腫れや内出血を最小限に抑えましょう。
その際、圧迫が強すぎると血流や神経の妨げになるので、痺れや変色があれば即座に固定を外します。
また、血液は心臓に向かって流れていますので、内出血による腫れを防ぐために患部は心臓より高い位置に置いてください。
応急処置後は必ず医療機関を受け、状態を確認しましょう。

捻挫に関するQ&A

Q.捻挫どうしたら早く改善しますか？
A.捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。

Q.捻挫を放っておくとどうなりますか？
A.軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。

Q.捻挫したら医療機関に行くべきですか？
A.もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院・接骨院を受けることをおすすめします。

Q.捻挫の痛みのピークはいつですか？
A.捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。

Q.捻挫を自分で改善する方法はありますか？
A.受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。

Q.捻挫しやすい方の特徴ありますか？
A.ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方（柔軟性がない方）は、捻挫しやすいと言われています。